目標達成に向けてのイメージトレーニング

こんにちは
理学療法士・メンタルトレーナーの中野洋平です。
今回は「目標達成に向けてのイメージトレーニング」をお話していきます。

イメージと脳

「イメージ」というのは脳にとても大きな影響を与え、脳はイメージした事と現実を区別できないとも言われています。

自分にとって良いイメージをすれば、良い結果が生まれ
悪いイメージをすれば、悪い結果を導きます

それらを「引き寄せの法則」と表現することもありますが、メンタルトレーニングの視点からすると、プロセスを省略した表現方法だと感じています。

なぜかというと、人間は脳・脳幹の網様体賦活系という覚醒機能を司る場所で「カラーバス効果」と呼ばれる反応を行います。

カラーバス効果とは、人間の脳は五感から毎秒、ものすごく多くの情報を処理しています。しかし、そのすべての情報を処理して、行動していたのでは情報処理は追いつきません。そこで、脳(脳幹)は「生きていくために自分とって必要な情報」や「自分の欲しい情報」を積極的に取るようにプログラムされています。

イメージするということは「自分にとってほしい情報は”これ”ですよ」と脳に注文しているようなものです。

そして、情報が多く入ってくると人間は「行動」する判断材料になります。

つまり
「良いイメージ」をすると→多くの良い情報が自分の脳に入り→行動しやすくなる→行動すると少しずつ目標に近づく→モチベーション維持→行動の習慣化→目標達成につながる。

「悪いイメージ」をすると→悪い情報ばかり脳は選択する→行動しなくなる(出来なくなる)→モチベーションがなくなる→目標達成につながらない。

という結果になります。

つまり、良いイメージをして、良い情報が集まってきても、最後に目標に向けて「行動」しなければ目標達成は行えないということになります。

目標達成とイメージトレーニング

目標達成に向けてのトレーニング方法のとして「イメージトレーニング」があります。

目標達成している時や瞬間をイメージします。

具体的には、達成時を一枚の写真で撮った時の感じです。
・その時の周りの「環境」や「風景」はどんな状況でしょうか?
・自分の着ている服装や持ち物はどんなものでしょうか?
・自分の表情は?
・自分の行動や立ち居振る舞い、言葉遣いは?
・自分の感情は?

といった様に、目標達成時の状況をできるだけ詳細にイメージします。
そのイメージをしやすくするために

常に自分の目につくところに「目標を掲げておいたり」「絵に描いておく」こともおすすめです。

イメージトレーニングから見た、目標を立てる際の注意点

前述したように「イメージしたこと」は脳への情報収集のきっかけとなり、行動をおこし、それが目標達成につながってきます。

そこには注意点があります

「○○しない」という言い方の目標は基本NGとする

→ミスしない、ケガしない、集中力を切らさない、こうしない、ああしない、というような「マイナス」なイメージを誘導する言葉は使わないようにする。パフォーマンスが低下する。

○○しないように=「何をしたいのかが」見えてこなくなります。

我々の脳はシンプルで、「ミス」しない、「ケガ」しない、「寝坊」しない、という指示をもうに出してしまうと…

脳=一番重要なものを引っ張ってきます。とくに「先頭にある言葉」
脳の「イメージが不鮮明」になってきます。
→○○してはいけないと言われても「混乱」します→それで何をしたいのか?という感じで…

そこで「○○しない」という目標の立て方ではなく、言い換えを行います。
ミスをしないは→どういった事が出来たらよいか?どういった事をしたいのか?
ケガをしない→フルで試合に出場する。元気に試合に出る。
などです。

メンタルトレーニングは自分の「セルフコントロール力」を高めるトレーニングです。言い換えれば「自分の無意識な部分を意識化しコントロールしていく」ことになります。
自分が無意識に目標達成を遠ざけている行為も、自分で気づくようになり、イメージや意識、間違った目標の書き換えを行えるようになります。
また、良いイメージから、良い情報が入り、行動を起こす過程でも、「行動」を起こし、行動し続け、目標達成するためのメンタル構築にも役立ちます!

皆さんも、イメージの力を存分に使い、目標達成を行っていきましょう!

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