今回は運動習慣の定着の要因について書かれている文献をご紹介したいと思います。
仕事の忙しさと運動頻度は関係がない?
ご紹介する文献は滋賀県の産業保健推進センターが作成したものです。
県内の事業所にアンケート調査(男性2435人・女性814人 計3249人)を行い、運動習慣がある人とない人の要因を分析しました。
上の表は運動が仕事の忙しさによってできないかどうかをアンケートしています。
結果は運動習慣がない人でも8割以上の方が「いいえ」と答えています。
このことから仕事が忙しいから運動ができない、ということを表していないことがわかります。
それでは何が運動定着の要因になっているのでしょうか。
運動定着の促進要因は仲間の存在や楽しいと思えること
上の表は運動を一緒にする友人や仲間がいるかどうかのアンケートです。
結果は運動習慣がない人は7割の人が運動を一緒にする人がいないのに対して、
運動習慣がある人は6割以上の人が運動を一緒にする人がいるということでした。
その他のアンケートから、運動を促進する要因として
✅運動を楽しいと思えるか
✅他人から褒められる
✅健康のためという目的がある
✅女性では美しくなりたいという目標
であることがわかっています。
まとめ
運動を行うにも「仲間」がいないことや、「楽しい」という経験のないことが習慣化の邪魔をしてしまうようです。
運動習慣を定着させるには
①誰かと一緒に運動を行う
②好きな運動(これならやれそうと思える運動)を行う
③何のために運動をするか目的をはっきりする
ことが大事な要因ということです。