体と心の状態をコントロールし、最高のパフォーマンスを発揮させる極意

こんにちは
理学療法士・メンタルトレーナーの中野洋平です
「人の身体の可能性」を探求し、パフォーマンスが最大限に発揮できるのかをLife Missionとしてと活動しています。

今回は「体と心の状態をコントロールしパフォーマンスの発揮に繋げる」ことなのですが、自分のポテンシャルを十分に発揮するためには「体と心」の状態が整っている方が、パフォーマンスが発揮されます。

私もランニングやトレイルランニング、トライアスロンなどの競技を通じて
「体と心」の状態がパフォーマンスに与える影響の経験を何度もしてきています

特に「心の状態」は一瞬で、良い方向へも行けば、悪い方向へも行きます。そして、
マイナスな方向に行ったときに結果は出にくいものです。それは、スポーツだけでな
く、ビジネスなどの現場でも言えます。

ただ幸いなのは、ビジネスの現場では「切り替えるまでに時間の猶予がある」ことですね。

例えば客観的な話をすると、ビジネスでその日失敗し、落ち込んだとしましょう。
しかし「翌日までに立ち直り」仕事を行えば、前日の仕事の失敗の多くは取り戻せるのではないでしょうか?

スポーツの現場ではどうでしょう?例えば野球の投手。毎試合完璧に抑えられる投手
等は存在しません。どんなに優れた投手でも必ず打たれます。その時、打たれた次の打者
を迎える間に「気持ちの切り替え」が必要になります。その間「30秒~1分程度」でしょ
うか?投手にとってはその時間で気持ちをコントロールし、切り替えることが出いない
と、常に「打たれる投手」でしかなく、自分の査定にも響きます。

サッカー選手やバトミントンの選手の場合はどうでしょうか?攻守の交代が激しく
「秒単位」で試合展開が変わる場合、更に短い時間での気持ちの切り替えが必要になっ
てきます。

このように
「気持ち=メンタルをコントロール」出来るという事は、自分のパフォーマンスをコント
ロールできると言っても過言ではありません

私自身も2018年にTJARというレースを完走しました。その中では、体力はもちろん必要
ですが、レース中、夜中の山中を一人で進むことも珍しくないことや、長期間のレースで
睡眠もまともに取れないため「幻聴・幻覚」も多くの選手に出現します。

私が経験したレース中の困難な場面としては「3000m級の山の稜線(山の頂上が続くような道)を大雨と強風の中、雷雲の中を進む状況」に出くわしたことでした。この時は冗談ではなく「死」を覚悟しました。すぐそばで雷が鳴りっぱなし、稜線なので自分より高い木やその他、物がない状態なので、いつ雷が落ちてもおかしくない状況でした。

TJAR(Trance Japan Alps Race)
2年に1度開催される日本縦断レース。スタートは日本海・富山湾そこから北アルプス・中央アルプス・南アルプスを超え太平洋・駿河湾をゴールとする大会。定員は30名。コースの距離は420㎞、登る距離の合計は富士山7回分を制限時間8日間自分の足のみで踏破、途中一切の他人からのサポートは受けられないレース

完走するためには長時間にわたり「体と心の状態をコントロールしパフォーマンスを発揮
する」すること!が重要でした。

その目標を達成するためにも「体と心をどうコントロールするか」が
重要です。

体だけのトレーニングしても完走できませんメンタルトレーニングだけをしても完走でき
ません。両方揃って、かつ正しいトレーニングのやり方をすることが「完走」=「目標達
成」への道となります。

パフォーマンスを発揮する要素

要素と言ってもたくさんありますが
「体・Physical 心・Mental」
そしてその複合体が「身体」と表現されますつまり、「身体」という表記の意味は
「肉体的なからだ」と「精神的・こころ」という意味が含まれます。

そしてこの「体」と「心」の掛け算がイコール「パフォーマンス」となります。

TJARのレース中に実感したこと
8日間にわたる長時間のレースのために「もうだめだ」と思う事は何度もありました。
しかし、自分は本能的に知っているんです。そう「また復活できる」ことを。
「もうだめだ」「もう辞めよう」と一瞬(もう少し長く)思っても、そこを我慢し乗り越えることで、また調子が良くなる。

「疲れた」「眠い」「足が痛い」と体の声のみに任せて「行動」してしまうと、到底
8日間もレースは行えません。

そしてレース前に2~4日など連続して山に行き、それを何度も繰り返しトレーニング
し、その中でこの「精神的な自分の限界値を超える」トレーニングを行っていきます
=実際に山に行くことは「体」のトレーニングにもなりますが、同時に「心」のトレーニ
ングにもなります。この「心」トレーニングを容易にするのは「実践に近い場」が最も
有効だと感じています。

トータルでのパフォーマンスアップを行い結果を出すためには「体と心」両面の状態が
良好であることが必要です。

序盤に書いた、プロのスポーツ選手をみてもなかなか体と心をコントロールしパフォーマ
ンスを最大限に発揮できている選手は一握りにすぎません。それこそ、そこをコントロー
ルでき選手こそ「一流」と呼ばれる選手になっています。それにプラスして他の要素で突
出している選手が「超一流」なのだと感じています。

「一流」のPlayerになるには

自分の「体と心をコントロール」し結果を出すには、PhysicalにおいてもMentalに
おいても「自分の状態を知る」という事が重要になります。

PhysicalもMentalも自分の状態を知り、「今、何ができるのか」を実行していく事で
活路は開けてきます。

体の状態は、痛みや体の硬さを感じたり疲労を感じたり、表情・数値など
明確に感じることができます。

しかし、心の状態は「何となく不調だ」どうしても緊張してしまうなど
目に見えません、これが厄介な点です。

つまり「体は状態を知りやすい」「心は状態を知りにくい」という事です。

PhysicalもMentalもより微細に自分の状態を察知することにより
どんどんパフォーマンスのレベルは向上していきます。

自分の体と心を知るために

体の状態を知ることは、自分の体に意識を向け日々観察することが大切になります。

例えば
「昨日と関節の硬さは変わりないか」
「筋肉の張り感」
「ルーティンワークでの動きの違い」
など他にも様々なものがあります。

あるプロ野球選手などは
「何も考えずにレフトとライトのポール間を歩きその歩数を計測」歩数を基準とし自分の
状態を把握する一助にしている選手もいます。

私の場合、ランニングをトレーニングとして日常的おなってますが、その時に「1㎞当りの
ペースの時間と自分のスピード感とのず」を大切にしています。具体的には時計を見ずに
1㎞走り時計が示したラップタイムと自分の体の動きの感覚「軽い、重い」そしてだいた
い「この感覚なら1㎞○○分かな!?と予想」その差が小さければ「調子はいい」という風
にしています。

あとは局所で言うと、走っているときの体の局所の感覚。例えば足首、股関節などの硬さ
を走りの中で感じます。

大切なことは「体に何らかの刺激を入れその反応の違いを日々観察する」ということ

動きでは「日々のルーティンワーク」関節や筋肉では「ストレッチ」などを
生活・練習の中に取り入れるこれは誰かの指導の下でも可能ですが、一人でも可能です。

心の状態を知るには先ほど言ったように「目に見えないので厄介」なものを
コントロールしていくためには「自己分析」が最も重要となります。
特に「本能的な部分」感情・欲求・気分・快など自分がどんな感じなのかを日々、十分に
感じることが大切です。

そのうえで、目的や目標に向うために「今、自分が行えることは?」と投げかけ
行動していく事が重要になります。

そして、忘れてはいけないことはすべての行動は「体と心」が反応した結果ということ
どちらかの反応だけはないという事です。

まとめ

自分のパフォーマンスを最大限には「自分の体と心の状態を知ること」
が重要なカギとなります。

体の状態を知るためには、日々決まった刺激を入れ、そして、体の日々の変化を感じる。

心の状態を知るためには、本能的な部分の自己分析を行い、そのうえで「今出来ること」
を実行していく。

すべての行動は「体と心」が反応した結果その結果を見つめつつ、日々自分と向き合って
いきましょう。

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